黒田日銀 .. 次の一手
Kuroda-BOJ .. What's next
(English Follows)
アベノミクスが生んだクロダノミクス。でもその本質は、「実は人畜無害な空っぽ政策」で、黒田総裁の演技力一本で、効果を出しているということに気が付いている人も多いのではないか?
日銀が国債を買いまくることで、通貨供給量を増やし、人工的にインフレを起こすという黒田総裁の繰り出す数々の”技”は黒田バズーカなどと囃されてきた。ここではその本質を考えることで、今後日本は何をすればよいか提案したい。
1)国債買いまくり
2018年末のNYFED、ECB、日銀のB/Sの”意図せざる”一致に驚いた人は多いのではないだろうか?経済規模の異なる国のQE(量的緩和)仕様の中央銀行B/S(貸借対照表)がなぜ同じになるのだろうか?NYFEDのアプローチをECB、日銀が真似したのだろうが、構造を真似するのは理解できるが、数字まで真似しなくてもよいだろうと思う人も多いのではないだろうか?ジョークだろうか?
量的緩和(QE)前
量的緩和(QE)後
実はQEが始まる前は、各国とも国債100兆円/紙幣100兆円ぐらいの規模だったのが、ざっくり国債300兆円/銀行預金300兆円がQE以降に増えた。何のことはない、「中央銀行が国債を買ってすごい」、ではなくて、単に市中から吸い上げた資金で国債を買っているだけなのだ。これでは通貨供給量が増えるわけがない。これが「実は人畜無害な空っぽ政策」の理由1。
2)マイナス金利
マイナス金利というショッキングな政策。でもこれも「張り子のトラ」。前年度までの日銀準備預金残高までは0.1%の金利が付く。それ以上の額についてだけー0.1%の金利がつくのだ。そして、この0.1%金利は国債を買うための資金を市中銀行から預金してもらうために必要不可欠。ここまでマイナスにすると、国債を買うお金を紙幣発行に頼ることになり、ハイパーインフレの種をまいてしまう。 これが「実は人畜無害な空っぽ政策」の理由2。
3)ヘッジファンド、白川総裁、円安
白川総裁までは、日銀は「通貨の番人」を標榜してきた。通貨の価値を守る。これは立派なことだ。でも、各国が通貨安競争をする中、守りすぎてドル円80円になってしまい、新興国の本格的勃興とも相まって、輸出企業は完璧に打ちのめされた。これを見た黒田総裁は、一芝居打った。日本もめちゃくちゃやるぞ、通貨安競争に参加するぞ、日銀が国債を買いまくるぞ、と。これを聞いたヘッジファンドが、おおーきたーとばかり、円を売りまくり、ドル円は瞬く間に120円に駆け上がった。
黒田総裁は、悪い子ぶることで、芝居を打っているだけで、その本質は白川総裁となにも変わらない、通貨の番人である。なので、インフレ税、ハイパーインフレで国債棒引き等の過激な政策からは実は最も遠く、でも、それに近い状況を生み出すようににおわせながら黒田劇場を繰り広げているのだ。
4)インフレターゲット、FED、日銀
FEDのB/Sはリーマンショック後の流動性危機を回避するために拡大した。このため、FEDのB/S拡大にインフレターゲットの色彩はない。しかし日銀は違う。インフレターゲットを標榜し、デフレファイターとして日銀は戦かうポーズをとっている。ということは、紙幣の発行を増額すること、たとえば現在の100兆円から、110兆円に増額することも視野に入っているかもしれない。その分不要になった準備預金は金利を現行の0.1%から0%に誘導することで300兆円から290兆円に減らす。これにより、「国債を買うために紙幣を刷る」状況がQE開始以来初めて発生し、これは、かなり強力なメッセージ性と実体性を伴うものとなる可能性がある。
ただ、ショーマン黒田総裁の本質は律儀な通貨の番人であるため、各国の中銀のQEの枠組みを超えて紙幣印刷を行うことには絶大な心理的抵抗があるだろう。今までの「張り子のトラ」政策は、どこまで行っても「張り子のトラ」であり、その限界から、イールドカーブコントロールなどと称して逃げているが、イールドカーブコントロールは今までの日銀のオペレーションと何も変わることはなく新規性はない。
このまま経済が回復すれば良いが、回復しない場合、いよいよ、禁断の「紙幣印刷」が登場するのではないか。現状、紙幣印刷を制限する法律は存在しないのが怖い。黒田総裁がこの方法に全く言及しないのは、この方法の怖さを知っているからだろう。極論、下のようなバランスシートに移行すると、インフレは必ず起こる。よく見ると、下の方法はもう人畜無害を超えて、実弾が供給されていることがわかるだろう。この方法によれば財政規律は維持しつつ、技術的にインフレを起こすことが可能である。
(注)銀行預金が紙幣で引き出された場合も同じ結果となるが、ここでは、銀行預金が銀行間送金で引き出され、その後、国債は売却されず、見合いの紙幣が発行された場合を想定している。
5)日本は何をすべきか?
日銀が国債を買いまくることで、通貨供給量を増やし、人工的にインフレを起こすという黒田総裁の繰り出す数々の”技”は黒田バズーカなどと囃されてきた。ここではその本質を考えることで、今後日本は何をすればよいか提案したい。
1)国債買いまくり
2018年末のNYFED、ECB、日銀のB/Sの”意図せざる”一致に驚いた人は多いのではないだろうか?経済規模の異なる国のQE(量的緩和)仕様の中央銀行B/S(貸借対照表)がなぜ同じになるのだろうか?NYFEDのアプローチをECB、日銀が真似したのだろうが、構造を真似するのは理解できるが、数字まで真似しなくてもよいだろうと思う人も多いのではないだろうか?ジョークだろうか?
量的緩和(QE)前
量的緩和(QE)後
実はQEが始まる前は、各国とも国債100兆円/紙幣100兆円ぐらいの規模だったのが、ざっくり国債300兆円/銀行預金300兆円がQE以降に増えた。何のことはない、「中央銀行が国債を買ってすごい」、ではなくて、単に市中から吸い上げた資金で国債を買っているだけなのだ。これでは通貨供給量が増えるわけがない。これが「実は人畜無害な空っぽ政策」の理由1。
2)マイナス金利
マイナス金利というショッキングな政策。でもこれも「張り子のトラ」。前年度までの日銀準備預金残高までは0.1%の金利が付く。それ以上の額についてだけー0.1%の金利がつくのだ。そして、この0.1%金利は国債を買うための資金を市中銀行から預金してもらうために必要不可欠。ここまでマイナスにすると、国債を買うお金を紙幣発行に頼ることになり、ハイパーインフレの種をまいてしまう。 これが「実は人畜無害な空っぽ政策」の理由2。
3)ヘッジファンド、白川総裁、円安
白川総裁までは、日銀は「通貨の番人」を標榜してきた。通貨の価値を守る。これは立派なことだ。でも、各国が通貨安競争をする中、守りすぎてドル円80円になってしまい、新興国の本格的勃興とも相まって、輸出企業は完璧に打ちのめされた。これを見た黒田総裁は、一芝居打った。日本もめちゃくちゃやるぞ、通貨安競争に参加するぞ、日銀が国債を買いまくるぞ、と。これを聞いたヘッジファンドが、おおーきたーとばかり、円を売りまくり、ドル円は瞬く間に120円に駆け上がった。
黒田総裁は、悪い子ぶることで、芝居を打っているだけで、その本質は白川総裁となにも変わらない、通貨の番人である。なので、インフレ税、ハイパーインフレで国債棒引き等の過激な政策からは実は最も遠く、でも、それに近い状況を生み出すようににおわせながら黒田劇場を繰り広げているのだ。
4)インフレターゲット、FED、日銀
FEDのB/Sはリーマンショック後の流動性危機を回避するために拡大した。このため、FEDのB/S拡大にインフレターゲットの色彩はない。しかし日銀は違う。インフレターゲットを標榜し、デフレファイターとして日銀は戦かうポーズをとっている。ということは、紙幣の発行を増額すること、たとえば現在の100兆円から、110兆円に増額することも視野に入っているかもしれない。その分不要になった準備預金は金利を現行の0.1%から0%に誘導することで300兆円から290兆円に減らす。これにより、「国債を買うために紙幣を刷る」状況がQE開始以来初めて発生し、これは、かなり強力なメッセージ性と実体性を伴うものとなる可能性がある。
ただ、ショーマン黒田総裁の本質は律儀な通貨の番人であるため、各国の中銀のQEの枠組みを超えて紙幣印刷を行うことには絶大な心理的抵抗があるだろう。今までの「張り子のトラ」政策は、どこまで行っても「張り子のトラ」であり、その限界から、イールドカーブコントロールなどと称して逃げているが、イールドカーブコントロールは今までの日銀のオペレーションと何も変わることはなく新規性はない。
このまま経済が回復すれば良いが、回復しない場合、いよいよ、禁断の「紙幣印刷」が登場するのではないか。現状、紙幣印刷を制限する法律は存在しないのが怖い。黒田総裁がこの方法に全く言及しないのは、この方法の怖さを知っているからだろう。極論、下のようなバランスシートに移行すると、インフレは必ず起こる。よく見ると、下の方法はもう人畜無害を超えて、実弾が供給されていることがわかるだろう。この方法によれば財政規律は維持しつつ、技術的にインフレを起こすことが可能である。
(注)銀行預金が紙幣で引き出された場合も同じ結果となるが、ここでは、銀行預金が銀行間送金で引き出され、その後、国債は売却されず、見合いの紙幣が発行された場合を想定している。
5)日本は何をすべきか?
日本の問題は金融のみでは解決しない。黒田総裁ができるのはせいぜいドル円が90円台に落ちるのを防ぐぐらいである。通貨の信任を得るのは大変だが、失うのは簡単なのだ。少々紙幣を印刷すればたちまち円安&インフレ率2%達成、となるだろう。
でも、日本の問題の本質は、デフレ原因の見誤り、少子高齢化、硬直した規制、移民規制、社会保障増大など、各々根深い理由をもつ。これらに対するまともな議論が国会で全く行われていないのが大問題である。
デフレ原因の見誤り -- 勃興新興国からの安価な優良商品の流入が真の原因
少子高齢化 ーー 子供は国家でそだてる大改革。定年制廃止は必須。
硬直規制 -- インターネットTVを国家ぐるみで潰したツケは重い
移民規制 -- 2極化を防ぎながら移民を受け入れる方法を考えないと
社会保障費増大 -- 健康で病院に行かないと保険料が減る仕組みなどの検討
閉鎖的文化 -- 海外に興味ない若者の増大。
周辺国の勃興 -- 中国が本格的に立ち上がり普及品ではもう勝てない
日本を再生するアイディアは無限にあるはずである。金融でオーバードライブするより、日本再生のアイディアを議論したほうが、よっぽど時間の有効活用だ。
でも、日本の問題の本質は、デフレ原因の見誤り、少子高齢化、硬直した規制、移民規制、社会保障増大など、各々根深い理由をもつ。これらに対するまともな議論が国会で全く行われていないのが大問題である。
デフレ原因の見誤り -- 勃興新興国からの安価な優良商品の流入が真の原因
少子高齢化 ーー 子供は国家でそだてる大改革。定年制廃止は必須。
硬直規制 -- インターネットTVを国家ぐるみで潰したツケは重い
移民規制 -- 2極化を防ぎながら移民を受け入れる方法を考えないと
社会保障費増大 -- 健康で病院に行かないと保険料が減る仕組みなどの検討
閉鎖的文化 -- 海外に興味ない若者の増大。
周辺国の勃興 -- 中国が本格的に立ち上がり普及品ではもう勝てない
日本を再生するアイディアは無限にあるはずである。金融でオーバードライブするより、日本再生のアイディアを議論したほうが、よっぽど時間の有効活用だ。
Kuroda-BOJ .. What's next
Kurodanomics was born from Abenomics. But many aware that its real nature is 'hollow harmless policy' backed by governor Kuroda's great stand play performance only.
Number of tricky measures governor Kuroda launches has been cheered as 'Kuroda bazooka'. Such measures include BOJ(Bank of Japan)'s massive purchase of JGB(Japanese Government Bond) to increase money supply and eventually creates inflation artificially. Here we are going to examine the real nature of Kurodanomics and wish to propose what Japan needs to do going forward.
1) Massive JGB purchase
I believe I am not the only one who was surprised at the unintentional matching of 2018 year end balance sheet of NYFEDS, ECB, BOJ. Why the balance sheet of different countries targeting QE(Quantitative easing) looks identical although economy size are different each other. The real story is ECB and BOJ copied the NYFEDS approach however, many may think that it is not really necessary to make it identical figures. Is this a sort of joke?
Before QE
After QE
Before the QE, the balance sheet composition was sovereign $1tr / note $1tr however, after QE, it expanded for sovereign $3tr / bank deposits $3tr. Instead of 'great central banks are buying sovereigns', central banks are buying sovereigns just by the money sucked up from market. No wonder why we do not see increase of money supply. This is the reason #1 why the policy is 'hollow harmless'.
2) Negative interest rate
Real shocking negative interest rate policy. However this is also just facade. The central bank reserve interest rate is still providing 0.1% up to the previous year's balance and -0.1% is charged only above that level. And this 0.1% is essential to absorb bank deposit to purchase JGB. If BOJ makes all reserve rate as negative, BOJ needs to depend note issuance for JGB funding, hence can invite seed toward hyper inflation. The is the reason #2 why the policy is 'hollow and harmless'.
3) Hedge fund, governor Shirakawa, JPY depreiation
Up until governor Shirakawa, BOJ has been named itself as a guardian of currency. It is a great thing to keep the value of currency. However, Japan protected currency too much to the point to drive it go appreciated to the level of 80JPY/USD, then the level totally devastated export industry together with the impact from real development of emerging countries. Governor Kuroda looked at this and decided to have special performance, i.e., Japan will also join currency war by over driving economic policies, BOJ will buy huge amount of JGBs. Listening to this message, long awaiting hedge funds did short on JPY and JPY/USD went up to 120JPY/USD.
Governor Kuroda is just playing a role of villain as if he is inflation fundamentalist however, his real nature is no difference compared to ex governor Shirakawa, i.e., guardian of currency. Thus, actually he is most far from ideas such as inflation tax, or bowing up national debt by hyper inflation. But in Kuroda theater, he is pretending as if he is going to create situation close.
Kurodanomics was born from Abenomics. But many aware that its real nature is 'hollow harmless policy' backed by governor Kuroda's great stand play performance only.
Number of tricky measures governor Kuroda launches has been cheered as 'Kuroda bazooka'. Such measures include BOJ(Bank of Japan)'s massive purchase of JGB(Japanese Government Bond) to increase money supply and eventually creates inflation artificially. Here we are going to examine the real nature of Kurodanomics and wish to propose what Japan needs to do going forward.
1) Massive JGB purchase
I believe I am not the only one who was surprised at the unintentional matching of 2018 year end balance sheet of NYFEDS, ECB, BOJ. Why the balance sheet of different countries targeting QE(Quantitative easing) looks identical although economy size are different each other. The real story is ECB and BOJ copied the NYFEDS approach however, many may think that it is not really necessary to make it identical figures. Is this a sort of joke?
Before QE
After QE
Before the QE, the balance sheet composition was sovereign $1tr / note $1tr however, after QE, it expanded for sovereign $3tr / bank deposits $3tr. Instead of 'great central banks are buying sovereigns', central banks are buying sovereigns just by the money sucked up from market. No wonder why we do not see increase of money supply. This is the reason #1 why the policy is 'hollow harmless'.
2) Negative interest rate
Real shocking negative interest rate policy. However this is also just facade. The central bank reserve interest rate is still providing 0.1% up to the previous year's balance and -0.1% is charged only above that level. And this 0.1% is essential to absorb bank deposit to purchase JGB. If BOJ makes all reserve rate as negative, BOJ needs to depend note issuance for JGB funding, hence can invite seed toward hyper inflation. The is the reason #2 why the policy is 'hollow and harmless'.
3) Hedge fund, governor Shirakawa, JPY depreiation
Up until governor Shirakawa, BOJ has been named itself as a guardian of currency. It is a great thing to keep the value of currency. However, Japan protected currency too much to the point to drive it go appreciated to the level of 80JPY/USD, then the level totally devastated export industry together with the impact from real development of emerging countries. Governor Kuroda looked at this and decided to have special performance, i.e., Japan will also join currency war by over driving economic policies, BOJ will buy huge amount of JGBs. Listening to this message, long awaiting hedge funds did short on JPY and JPY/USD went up to 120JPY/USD.
Governor Kuroda is just playing a role of villain as if he is inflation fundamentalist however, his real nature is no difference compared to ex governor Shirakawa, i.e., guardian of currency. Thus, actually he is most far from ideas such as inflation tax, or bowing up national debt by hyper inflation. But in Kuroda theater, he is pretending as if he is going to create situation close.
4)Inflation target, FED, BOJ
FED expanded B/S to avoid liquidity crisis after Lehman shock, hence there is no inflation target context in QE in US. While BOJ is different. BOJ labeled itself as "deflation-fighter". So BOJ may have plan actually to print money(note) expanded from current $1tr equivalent balance to $1.1tr level. Corresponding funding balance by bank deposit can be guided down to $2.9tr from $3tr by lowering O/N reserve rate from current 0.1% down to 0%. Then 'print money to purchase JGB' situation is finally realized for the 1st time after QE started, providing strong message together with actual real impact.
However the real nature of show-man Kuroda is actually a solid guardian of currency, he may have huge psychological obstacle to print money going beyond current QE framework built for each central banks. Hence current hollow policy will be hollow how far it goes, no difference however escaping criticisms by calling policy as yield curve control, that is no difference from previous BOJ's market operations, hence there is nothing new.
No worry if Japanese economy recovers but if not, will be a time for this forbidden policy 'money printing' to come around? It is scarly that there is no law limiting the amount of note issuance. Govenor Kuroda does not refer to this approach at all since he knows the serious impact. Ultimately, inflation will definately occur if we shift central bank balance sheet as below. If you look below balance sheet close, you can find out that it is now beyond hollow and harmless but coming with real bullet.This approach makes it possible to achieve inflation technically while keeping Ricardian.
(Note)Will be same result when bank deposit are withdrawn by central bank note but here, assuming the case that bank deposit are withdrawn by bank transfer, then Sovereign are not sold funded by corresponding central bank note issuance.
5)So what Japan should do?
Current problem of Japan cannot be resolved by monetary approach only. The best thing that governor Kuroda can do is to avoid higher JPY appreciation lower than 90JPY/USD. Credit is easy to lose by difficult to acquire for currency. JPY depreciation & 2% inflation can be achieved quite easy if BOJ starts printing notes.
However the real nature of show-man Kuroda is actually a solid guardian of currency, he may have huge psychological obstacle to print money going beyond current QE framework built for each central banks. Hence current hollow policy will be hollow how far it goes, no difference however escaping criticisms by calling policy as yield curve control, that is no difference from previous BOJ's market operations, hence there is nothing new.
No worry if Japanese economy recovers but if not, will be a time for this forbidden policy 'money printing' to come around? It is scarly that there is no law limiting the amount of note issuance. Govenor Kuroda does not refer to this approach at all since he knows the serious impact. Ultimately, inflation will definately occur if we shift central bank balance sheet as below. If you look below balance sheet close, you can find out that it is now beyond hollow and harmless but coming with real bullet.This approach makes it possible to achieve inflation technically while keeping Ricardian.
(Note)Will be same result when bank deposit are withdrawn by central bank note but here, assuming the case that bank deposit are withdrawn by bank transfer, then Sovereign are not sold funded by corresponding central bank note issuance.
5)So what Japan should do?
Current problem of Japan cannot be resolved by monetary approach only. The best thing that governor Kuroda can do is to avoid higher JPY appreciation lower than 90JPY/USD. Credit is easy to lose by difficult to acquire for currency. JPY depreciation & 2% inflation can be achieved quite easy if BOJ starts printing notes.
However, the real problems of Japan are rather deep such as erroneous recognition of root cause of deflation, aging population, dead lock regulations, barrier for immigration, expanding social welfare. It is a serious problem that no real discussion is going on among lawmakers on these.
Wrong understanding of deflation -- root cause is the cheap good products from emerging countries.
Aging -- Bring up kids under national support. Abolish age limit.
Strict regulation -- Totally regretful nation wide anti Internet TV campaign
Immigration -- Need to improvise way to accept immigrants while avoiding social dichotomization.
Social welfare expansion -- Mechanism to get benefit if stay in healthy such as reduction of health insurance etc.
Closed society -- Increasing number of younger generation with no interest on outside Japan
Emerging countries -- China really started to take off and cannot complete for commordities anymore
There should be numerous ways to revive Japan. Instead of over-driving monetary policy, much more efficient to discuss ideas how to revive Japan.
Wrong understanding of deflation -- root cause is the cheap good products from emerging countries.
Aging -- Bring up kids under national support. Abolish age limit.
Strict regulation -- Totally regretful nation wide anti Internet TV campaign
Immigration -- Need to improvise way to accept immigrants while avoiding social dichotomization.
Social welfare expansion -- Mechanism to get benefit if stay in healthy such as reduction of health insurance etc.
Closed society -- Increasing number of younger generation with no interest on outside Japan
Emerging countries -- China really started to take off and cannot complete for commordities anymore
There should be numerous ways to revive Japan. Instead of over-driving monetary policy, much more efficient to discuss ideas how to revive Japan.